まめちしきvol.22「宇宙人は黄金比に美を感じるのでしょうか?」

小柳優衣「朽ちてなお」腐蝕銅版画

何に「美」を見い出すかというのは、個人的な趣味が影響することが多いですが、人間が共通して美しいと感じる比率があります。1 : 1.61803・・・・これがそのマジカル比率です。
おおざっぱに言うと5:8の比率ですね。

絵画で使うキャンバスも、海景を描くときに使うM(Marineの意味)のキャンバスはこの黄金比に近いと言われています。

自然界においても、巻き貝の殻や花びらの形態等そこかしこに黄金比が出現すると言われています。ちなみに細胞が分裂していく現象では、フィボナッチ数列※に近いことが起っているのではないかと推測されています。フィボナッチ数列は数字が大きくなるにつれてだんだんと黄金比(1:1.61803 …)の近似値になります。人間も自然界の産物なので、私たちはそのような神秘の比率に美を感じるように出来ているのでしょうね。

この黄金比の法則が宇宙物理学や天文学にどのように及ぶかを、私は浅学にして知らないのですが、宇宙人が黄金比を用いたアート作品に美を感じられるかどうかを個人的には知りたいところです!

※ フィボナッチ数列 0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55 , 89, 144, 233・・・・のように、前のふたつの数字を足した数字の列を言います。

(ライター晶)

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