MAKI TALKING 槇 冬菫

天の海に雲の波立ち月の舟里の林に漕ぎ隠る見ゆ (柿本人麻呂 巻7・1068)
天の海に雲の波立ち月の舟里の林に漕ぎ隠る見ゆ (柿本人麻呂 巻7・1068)

経歴


二松学舎大学・文学部中国文学科卒業後、中国政府奨学金留学生として6年間留学。浙江省杭州市の中国美術学院中国画系書法篆刻科大学院修士課程を修了。

 

現在、富山市に書と篆刻のアトリエ「越庵 KOSHIAN」を開き、槇冬菫の名で書と篆刻の制作や展覧会活動を行っている。

1998 西泠印社首届国際篆刻書法作品大展篆刻入選

 

1999 中国美術学院修士課程卒業作品展

 

2000 西泠印社第2回国際篆刻書法作品大展篆刻入選

 

2001 辻太・蒋進・槇冬菫・瀧田亜子展(銀座書廊/~03)

 

2005 個展「槇冬菫 印と書と」(国立市・スタジオ花びらちらりん)

 

2006 個展「槇冬菫 書と印と」(大崎・O(オー)美術館)

 

2007 槇冬菫/S. Simojo展(代々木上原・ギャラリー上原)

 

2007 越中アートフェスタ奨励賞

 

2008 「書と非書の際」展(京都 ART FORUM JARFO)

 

2008 個展「槇冬菫篆刻作品展」北日本新聞社砺波支社ギャラリー

 

2009 「書と非書の際」展(京都 ART FORUM JARFO/舞鶴 まいづる知恵蔵)

 

2010 「書と非書の際」展(京都 ART FORUM JARFO/舞鶴 まいづる知恵蔵)

 

2010 「春の宵の百鬼夜行」展(代々木上原・ギャラリー上原)

 

2010 「Library Exhibition」(代々木上原・ギャラリー上原)

 

2010 個展「槇冬菫展 —印のかたち—」(京都・Galleryはねうさぎ)

 

2011 「書と非書の際」展(京都 ART FORUM JARFO/舞鶴 まいづる知恵蔵)

 

2011 ギャラリーアムリタ 新装オープン記念展(大阪 ギャラリーアムリタ)

 

2011 槇冬菫・書と篆刻展「ことばのかたち」(伊勢丹浦和店7Fプチギャラリー)

 

2012 「書と非書の際」展(京都 ART FORUM JARFO/舞鶴 まいづる知恵蔵)

 

2012 槇冬菫・書と篆刻展「花の万葉集」(伊勢丹浦和店7Fプチギャラリー)

 

2012 AUTUMN ART FESTA(東京・ヒルトピアアートスクエア ヒルトン東京)

 

2012 the mono show(上海・M50創意空間、半島1919)

 

2013 「書と非書の際」展(京都 ART FORUM JARFO)

 

2013 blooming(代々木上原・ギャラリー上原)

 


その他の活動


篆刻と書のサークル(越庵/砺波市美術館市民アトリエ)

自主学校・遊 篆刻教室

書のボランティア(NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン企画)

辻利(日本茶メーカー)、生八ツ橋パッケージ印の制作、etc.



槇冬菫/書と篆刻展「ことばのかたち」から


技法・材料・道具


書について


紙: 主に中国宣紙を使用しています。和紙よりも植物の繊維が短いため、にじみやすく、淡墨の書を書くのに適しています。

墨: 唐墨(中国製)、和墨(日本製)ともに使っています。ブレンドして用いることもありますが、当日の気候に応じて、水の量を加減しながら、必要な分量を唐硯で磨ります。今展では、白抜き剤を多用し、中国画の顔料で彩色しています。

筆: 山羊、鶏、胎毛筆などの筆を使っています。


篆刻について


石: 朱文(陽刻)の場合は、中国浙江省昌化市産の昌化石を用いています。キメが細かくしっとりとしているので、細い線をしっかりと彫れます。

 

木: 中国の水印版画の技法を用い、シナベニヤに彫りました。

 

印泥(篆刻用の朱肉):油、顔料、もぐさ(よもぎを乾燥させ、裂いた繊維)を練り合わせたもの。日本製もありますが、中国製を使っています。油分が多いため、石との相性が良いように思います


文字について


漢字と仮名:男性的で力強い漢字と女性的で優しい仮名。日本語は異なる性質を持つ文字で構成されています。漢字と仮名が、お互いに居心地がよい関係でいられるようにするには、どうしたらよいのか。最近では、篆刻の構成を書に取り入れ、書体も篆書(てんしょ/最古の漢字)と仮名という組み合わせに取り組んでいます。篆刻の布置(ふじ/構成)と仮名の散らし書きの構成、疎密の取り方は、案外近いように思います。漢字と仮名のルーツは同じです。文字を組み合わせていくことで共通点と相違点を知り、お互いにとって、より居心地の良い空間を得られたら、と考えています。


わかくさ白文
わかくさ白文
わかくさ朱文
わかくさ朱文