madokaさんは10代の頃から単身アメリカに渡りネバダ州立大学でアートを専攻すると同時に、フィレンツエにあるメディチ家のスクールにも学んだという才媛です。現在はその語学力と美術史の知識、また、あまりくよくよしない性格を生かして主にヨーロッパの旅行添乗員をしています。多い時にはひと月に2回くらい行っていたというヨーロッパの風景を描いています。
特筆すべきはそのタッチです。
最初に描いたときのそのラインのポテンシャルを大切にしたいということで木炭のラインは消さず、その上から薄く油絵具で描きます。溶剤を多用し魅せるその色遣いはまるで夢を見ているかのようです。
お客さまにはよく「これは何ですか?七宝ですか?陶器ですか?」と聞かれます。
リアルなヨーロッパの街並みを描く画家は多いけれど、彼女のように夢の中を歩いているような感覚にさせる画家は多くありません。鑑賞者の記憶のなかの美しい想い出と相まって、より美しく人生を彩ってくれることでしょう。
作品には直接関係ないですが、よく一緒に飲みに行ってくれる付き合いの良さと明るいお酒なところも素晴らしい長所です。
(岡村)
留学とツアーコンダクターの経験からヨーロッパに行く機会が多くあり、現地で撮った写真を元にイタリア、フランス、スペイン、チェコ等の街並みの油絵を描いてます。
黒の絵具は使わず下絵の木炭の線を活かしつつメディウムと油絵の具を何層にも薄く重ねる独自の技法により個性あふれる色鮮やかさと独特の質感を出すよう意識してます。
madoka
主にキャンバスを支持体にし、それにジェッソなどで陶器のような下地を作り、油絵具で描いています。最初に引いた木炭のラインは一番ポテンシャルが高いダイナミズムがありますので、最後まで残すようにしています。
Madoka
米国ネヴァダ州立大学リノ校(University of Nevada, Reno)Arts and Science 学部卒業
伊フィレンツェ・Institute Lorenzo de Medici 卒業単位取得
-展覧会履歴-
■個展 | |
1997 年 | Mc Namara Gallery (Reno.NV. U.S.A.) |
1998 年 | ギャラリーJy(南青山) |
2000 年 | ギャラリー・プロモ・アルテ(表参道) |
2001 年 | 有隣堂本店ギャラリー(関内) |
2003 年 | 緑陰館ギャラリー(成城)、横浜みなとみらいギャラリー |
2004-2012 年 | ギャラリー上原(渋谷) |
2006 年 | Hanairo Cafe(幡ヶ谷) |
2009-2019 年 | 伊勢丹浦和店プチギャラリー |
2020 年 | キャラリーうぇすと(銀座) |
2021 年 | ヒストリア宇部(旧宇部銀行館) |
2022 年 | 伊勢丹浦和店プチギャラリー |
■グループ展 | |
2004 年-2009 年 | グループ絵画展・ギャラリー上原(渋谷) |
2008 年 | ヨーロッパを描く「女性三人展」・伊勢丹浦和店 |
2012 年/2020 年 | 新宿ヒルトピアアートスクエアギャラリー |
2016 年 | 伊勢丹松戸店「絵画三人展 ~浮遊する想い~」 |
2017 年 | 交通会館ギャラリーエメラルドルーム(有楽町) |
2018 年/2019 年 | 伊勢丹府中店「二人展 -ヨーロッパを描く-」 |
2019 年 | 東京プリンスホテル ザ・美術骨董ショー |
2020 年 | 静岡伊勢丹「女流作家三人展~月に願いを~」 |
2021 年 | 伊勢丹立川店「新鋭作家三人展~陽光あふるる~」 |
2022 年 | 丸善・丸の内本店 4 階ギャラリーA「変奏曲を編む」 |