秋の個展と訪問取材 by 齋藤悠紀

個展をやります。浦和の伊勢丹プチギャラリー。来月3〜9日です。

 実家から自転車で行ける距離ですが自分の展覧会で関わるまで不思議にもデパートは自分の発表とは無関係と決め付けていました。
 画廊、美術館、デパートなどなど、作家が発表するそれぞれの場所には特色はあるようですし、これまでの作家と顧客が築いてきた独自のイメージもあるとは思いますが、何にせよ知らない世界と作品で繋がるのは面白いことだと思っています。実はデザイン関係のコンペに出品したりして、場違いな思いをしたりするのが結構好きです。そこには思いがけない広がりがあったりするのです。思い切って飛び込んでみたら、お互いの住み分けなどただの妄想だったと知ることも多く、無知ゆえについつい自分の世界をがんじがらめにしてしまいます。注意しなければ。
 浦和方面にお越しの際はお立ち寄りください。夕方以降なら毎日、土~月は朝からいます。

 今日はアトリエにテレビ埼玉の方達が個展前の取材に来ました。
 現在自分の作品を扱ってもらったり展覧会を企画していただくギャラリー上原と浦和伊勢丹が若手作家を育てる目的で一昨年開催したコンペに参加した際に、そのコンセプトに興味をもって取材にいらしたのがテレビ埼玉でした。その時も埼玉ゆかりの作家ということで、以前のアトリエまでわざわざ来てくれましたが、今度は個展をやらせていただく事になったのでまた改めての取材。
 インタビュアー、カメラマン、ライト持つ人。テレビは反対側に沢山人がいますね。ピンマイク付けてその人達の前で話すのはちょっと不思議な感覚。
 大勢の前で生で話すのはあまり緊張しない方だと思っていますが、マイク付けカメラ向けられて、さあ話せというのは一種異様な空気です。
 テレビの前にはもっと不特定多数の人達がいるわけで(もっともこの取材は全国放送に比べればものの数でもないので大袈裟ですが。)、カメラのかもす空気はそういう向こう側の見えない人を想像するからなのか、記録されることへの抵抗か、現場の空気感などが抜け落ちて歪曲されて伝わる不安なのか。
 でもこれは全ての表現にも当てはまることなのかもしれないなあと思いました。側面を増やす事で色々な角度からその人のやっていること、やろうとしていることが見えるという考え方も出来ますし、 所詮はどこまでいっても群盲撫象の範疇なのかもしれませんが、これまたあれこれ考える前になるべく具体的にやってみようと思います。
 これも広がった輪のひとつ。完全に想定外の輪ですが、想定外こそがやはりいつも面白いと思えるポイントに成りえます。