にわにて by 齋藤悠紀

 寒い時期に仕込んでおいたものがにょきにょき。

 そして

 成功。よく生えた。

 チューリップってなにか幼いイメージが付いていて子供が並んだみたいに見えます。

 庭について以前調べたときに特に西洋と東洋の相違点あたりに興味を持ちました。
以下は一般的な個人の庭にはあてはまらない部分もありますし、専門家でもないので勝手に感じた意見です。

 

 

 人間が自然を制御下においてコントロールすることの美の象徴が庭である、そしてそれが巨大に隅まで完璧に出来ているほど素晴らしいというのが西洋の庭園づくりの底流にあるのに対して、東洋では人間の手でコントロールされていない自然を身近に持ってくるという考え方があるようです。もちろん手を入れないわけではなく隅から隅まで手を入れて「自然な感じ」を演出するわけです。不自然に自然をつくるというパラドクス。
 

 

 前者はアリスの世界のような非日常の空間に迷い込んだような驚きを楽しむ、後者は素敵な自然を毎日見に行くのは大変だから、いつもの生活の中に持ってきちゃえという感じもします。
 西洋と東洋の美術というものに対する価値の高さの置き方に似ている部分もあるような気がします。
 どちらも細部まで気を張り巡らせて違う着地点を目指すというのも面白い。

 制御できない雨や風や日差しなどの自然と、完全に制御された屋内空間の間にある「あそび」の部分が庭なんですね。植物が勝手に伸びたり鳥や虫がやってきたりするけれどこちらも刈ったり採ったり干渉できる境目。
 
 どれくらい向こうからくるものの侵略を許し、どれくらいこちらが干渉するべきかということを考えるのは絵を描くことと似ていて面白いです。どういう庭が好きかということはどういう絵が好きかということなのかもしれません。

 

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